![]() | 天国の口、終りの楽園。 ガエル・ガルシア・ベルナル (2003/03/28) ナド・エンタテイメント この商品の詳細を見る 「オススメ度」★★★☆ |
フリオとテノッチは17歳の高校生。溢れるエネルギーを持て余し気味の二人が考えることといえばセックスのことばかり。ところが、肝心のガールフレンドたちは旅行に出かけてしまい、せっかくの夏を何をするでもなく過ごしていた。そんなある日、親戚の結婚式で二人は年上の女性ルイサと知り合う。彼女をドライブに誘うためダメもとで“天国の口”という在りもしないビーチの名を口にする二人。ところが、数日後、夫の浮気を知ったルイサはテノッチに一緒にドライブ旅行に行くと告げる。慌てる二人だったが、チャンスとばかりルイサを連れアテのない旅に出るのだった……。
監督は「リトル・プリンセス」「大いなる遺産」のアルフォンソ・キュアロン。2001年のヴェネチア国際映画祭で主演の二人、ガエル・ガルシア・ベルナルとディエゴ・ルナが最優秀新人賞をダブル受賞。
とにかくやりたい盛りの18歳の少年達。この「達」ってところがミソで、あの頃の年代は集まれば集まるほどアホさ加減が累乗していくのはどこの国でも同じ。それは友達同士の見得であったり、これから人生を生きていくことへの不安に対する反動であったりするが、それを懐かしく哀愁を持って思い出せるか、それとも嫌悪感しか抱けないか、その辺でこの映画への感想は異なってくるだろう。
少年達にも大人への道を進まなければならないときがくる。それを促すルイサは、母親のように優しく成長を促す情愛、恋人のように突然キレてわめきだすような意外性、娼婦のようにみだらにセックスを誘う淫靡さををあわせ持つ。これは女という生き物の多面性を表し、少年達は謎めいたルイサと共に旅をするにつれ、より深く人というものについて思考することを強いられるのだ。このあたり、ロードムービーの真骨頂といえるであろう。
最後に彼女が死ぬ必要があったのかどうかはわからない。そのまま、若い日の輝きながらも苦い思い出として青年の中に残リ続けるという結末のほうが、よりリアリティがあったように思うのだが、どうか。
最後に。
ガエル・ガルシア・ベルナルは「バッド・エデュケーション」で初めて観て、すっごい美形で驚いた。
おぢ様好きの佐姫子としては、今後、年齢を重ねた彼の顔が楽しみだ。












