
赤いアモーレ
「オススメ度」★★★★
外科医という職業、美しい妻。何もかも手に入れた男と惨めで貧しいひとりの女。衝動で始まった二人の関係は、やがて究極の愛へと変わっていく…。
交通事故で危篤状態となった娘の前で、茫然と立ち尽くす外科医ティモーテオ(セルジオ・カステリット)―彼が目にしたのは、かつて愛し、そして失ったイタリア(ペネロペ・クルス)の幻影だった。
15年前、才色兼備の妻との裕福な家庭に居場所を見出せず、孤独を感じていた彼は、偶然出会った貧しい女イタリアと衝動的に関係を結ぶ。行きずりの情事のはずが、彼女が胸に焼き付き、その理由を確かめるかのように密会を重ねるティモーテオ。イタリアの無償の愛にふれ、彼は初めて心からの安らぎを感じるのだった。しかし…。
生涯の愛を永遠に失い、再び最愛の娘も失いかけている今、ティモーテオは、イタリアに奇跡を祈る一どうか、娘を助けてくれと…。
ペネロペ・クロスという人は、同姓から見るに非常にビミョーな魅力をもつ。
「きれい?そおお?かもねえ・・・?かわいい?そおお?かもねえ・・・?気になる?ああ、すっごく気になる!」
そんな感じ。
反対に男性からすると無条件にすんばらしいらしい。
「いいオンナだ!」
口をそろえて言う。
それが解らんでもないところが、同姓として気になるのかもしれない。
この映画は、そういったペネロペの魅力がなければありえない映画であっただろう。
彼女の演ずるところのヒロインの名はイタリア。超ミニのスカート、安物の大量品であろうハイヒールを履いてがに股で歩く場末の女には、教養のかけらも見えない。
やすっぽい化粧に、こけた頬。
二人の最初のつながりは衝動的な強姦であるのだが、ティモーテオが彼女を忘れられず執着ともいえるほどの愛情を持つにいたる過程が、なんだか腑に落ちないけど、でもペネロペならあるかもね、と思わせてしまうのだ。
優しく、美しい愛はここにはない。
男に負荷をかけないイタリアの愛に対して、都合よくそれに乗じるティモーテオ。彼はその事を自覚していて、罪悪感をもちつつもいつもイタリアの元へ行ってしまう。
そんな優柔不断な男の弱さも、身勝手さを解りつつも男を受け入れてしまう女も、どちらも赤裸々に描かれているところが、不思議に肯定できる映画だった。
まあ、まず私には無理な恋愛であろうけど。
イタリアは薄幸な女性という設定なのだが、あんなに愛して、愛されて、その命が終わるまで抱きしめられていたのだから、女冥利に尽きると思います。
やっぱり、ペネロペだわ!











